鈴与の医療機器物流ブログ
~医療機器物流・製造に関する最新情報をお届け致します~医療機器の安定供給のために
2022年05月17日(火)
こんにちは、鈴与のトータルアウトソーシングサービスの吉崎です。
先日、医薬品の出荷調整により必要な医薬品の提供が難しくなっているというニュースがありました。
医薬品だけでなく医療機器も患者様の身体や健康に関わる製品ですので、安定供給できる体制を構築しておくことが必要です。
今回は、安定供給体制を構築するためのポイントについてまとめます。
安定供給の重要性:医薬品の出荷調整
医薬品業界においては、医薬品会社の不祥事等の影響で回収が発生したことが起因し、特定の医薬品が供給不足となり、出荷調整が実施され薬局で処方ができないという問題が起きています。
こうした医薬品の出荷調整が薬局や薬剤師に大きな影響を与えていることがニュースになっています。
医薬品に限らず、医療機器に関しても、病院や患者様が必要な時に供給できないと健康や命にかかわる事態となることも考えられますし、また供給が不安定な製品は選んでもらえない・購入してもらえない可能性もあります。
医療機器製造販売業者様にとっては、医療機器を安定的に市場に流通できる体制を構築しておくことが重要ではないでしょうか。
安定供給体制構築のポイント
では、製品を安定供給できる体制にするためにはどのようなことが必要でしょうか。
製品を納品先に届ける物流部分の体制がしっかりしていることが大事なポイントだと考えます。
①自社物流から物流アウトソーシングの検討
自社で物流対応をしている場合、物量が急に増加すると保管場所がなくなってしまったり、人員が限られていて作業が追い付かなくなってしまったり、といったことが起こると考えられます。
物流業務をアウトソーシングすると、物流の専門業者が製造作業から保管、入出荷作業まで対応します。
物流倉庫の高さ方向を活かした効率的な保管による在庫スペースの圧縮や、ISO/QMSに準拠した教育訓練のもと多能工化を図り、倉庫内人員を顧客繁閑差に応じ配置することで物量増減への柔軟な対応が可能ですので、安定的に製品を届けられる体制を構築することができます。
②物流品質・製造作業品質の向上
量に対応できるだけでなく、正確に製品を届けられること、品質面も大切なポイントです。
安定供給ができる体制にするためには、品質の維持向上のための取組みが必要となります。
医療機器の製造作業の手順を見直しや、ミスを防ぐためのシステム導入といった、予防措置等の改善を継続的に行っていくことが求められるのではないでしょうか。
③在庫管理精度の向上
最後のポイントとしては、発注が入った時に確実に製品を届けられるよう、適切な在庫物量を維持することです。
ある程度製品の需要を予測して、生産や調達を行っていると思いますが、この予測が大きく外れ在庫物量が少なくなってしまうと、発注に応じた製品の納品ができなくなる可能性があります。
在庫管理システムを導入し、現状の在庫量を正確に管理すること、また過去の注文データ等から発注量を予測して調達する物量を決めていくこと等、在庫管理の精度を向上させることが大切なポイントと言えます。
鈴与で対応できること
鈴与では、全国に複数の医療機器製造業登録を取得している倉庫を保有しておりますので、
医療機器の輸入手配から製造作業、保管、入出荷作業までトータルでアウトソーシングいただけます。
現状、自社で物流対応をしている場合は、鈴与のような医療機器物流業者へのアウトソーシングを検討してみてはいかがでしょうか。
また、品質向上の取組みとして、鈴与の品質マネジメントシステム(QMS)に基づき、お客様ごと、製品ごとに手順・作業マニュアルを作成し、定期的且つ継続的な教育訓練を実施しております。また作業員一人ひとりの力量評価により作業員の業務習熟度を管理するとともに、手順・マニュアルの徹底に向けた活動に取り組んでいます。
加えて、業務構築においてはスマホやハンディ等を利用したバーコード検品システムを積極的にご提案・導入することで、作業品質を担保しております。
在庫管理に関しては、鈴与では自社開発した倉庫管理システムを導入し、在庫管理だけでなく、入出荷管理や在庫の有効期限やロット番号管理も行うことにより、トレーサビリティの確保を実現しております。
さらに、在庫の回転率を可視化する機能や、リアルタイムで在庫数量を把握できる仕組み、商品ごとの発注点を設定しておくことで一定の物量を下回ったタイミングでお客様にお知らせする発注点管理の機能も備えていますので、在庫管理精度の向上にも貢献できます。
医療機器物流に関して、品質や在庫管理精度等の課題を抱えている方や、自社からアウトソーシングへの切り替えを検討している方は、ぜひ鈴与へご相談ください。
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鈴与株式会社 メディカルロジスティクス事業部 吉崎
愛知県出身。入社後、海貨事業・国際物流の分野において、輸送機器メーカー様の製品を世界各地へ輸出する、輸出手配のサポートや通関業務に携わる。その後、異分野である当部署へ異動し、医療機器物流の営業担当として活動。
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