デング熱で診療GL作成‐一部解熱剤には注意が必要

 デング熱の感染者が相次ぐ中、厚生労働省は「デング熱診療ガイドライン(GL)」(第1版)をまとめ、医療機関などに周知を図った。GLは、既に公表されている「デング熱診療マニュアル」(第1版)の内容を刷新したもの。治療については、血小板の働きを抑える作用のあるアスピリンやイブプロフェンなど一部の解熱剤は、出血を促進する恐れがあるため使用すべきでないとし、水分補給やアセトアミノフェンなどの解熱剤による対症療法を推奨している。


 GLでは、「デングウイルスに有効な抗ウイルス薬はなく、対症療法を行う」とし、水分補給やアセトアミノフェンなどの解熱剤の投与などが基本になるとした。

 デング熱の対処に解熱剤は有効とされているが、止血作用のある血小板の機能を抑制させることがあるため、アスピリンは、「出血傾向やアシドーシスを助長するため使用すべきでない」とした。また、イブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬についても「胃炎あるいは出血を助長することから使用すべきでない」と注意喚起した。

 デング熱を疑う目安としては、38℃以上の突然の発熱と急激な血小板減少の必須所見に加え、▽皮疹▽悪心・嘔吐▽骨関節痛・筋肉痛▽頭痛▽白血球減少▽点状出血(あるいはターニケットテスト陽性)――の随伴所見のうち、二つ以上の所見が認められた場合を挙げた。

 デング熱を発症すると通常は1週間前後の経過で回復するが、腹痛や持続的なおう吐、粘膜出血、肝肥大(2cm以上)、ヘマトクリット値の増加(20%以上)などの症状や検査所見を認めた場合、「重症化のサインあり」と診断する必要があり、入院による治療が必要になるとした。

 また、一部の患者は経過中、ショック症状を伴う重症型デングになると指摘。デング熱患者で、▽重症の血漿漏出症状(ショック、呼吸不全など)▽重症の出血症状(消化管出血、性器出血など)▽重症の臓器障害(肝臓、中枢神経系、心臓など)――の病態が一つでも認められた場合、重症型デングと診断するとした。

 重症型デングで血液量減少性ショックの患者に対しては、生食や乳酸リンゲル液などの等張液を投与することで、ショック状態からの脱出を試みるなどの集中治療が必要になるとした。

受付:9:00〜18:00 (土・日・祝祭日除く) 担当:大石・吉崎

  • ISO認証・取得ライセンス一覧
  • 医療・化粧品物流ブログ
  • 医療・化粧品物流用語集
お役立ち資料ダウンロード
フリーダイヤル 0120-998-094
9:00〜18:00 (土・日・祝祭日除く)
お問い合わせはこちら
お見積・資料請求はこちら