高度医療提供など4項目で「S」‐世界初の肝細胞移植に成功

 国立成育医療研究センターは、厚生労働省の独立行政法人評価委員会高度専門医療研究部会に、2013年度の自己評価を提出した。14評価項目のうち「臨床を志向した研究・開発の推進」など4項目について、5段階評価で最高の「S」をつけた。次回会合で委員の評定を加えた総合評価を行う。

 臨床を志向した研究・開発の推進では、研究所と病院の連携を深めるため、「社会・臨床研究センター」を設立し、特に臨床研究機能を強化。病院、研究が連携する会議の開催数も68回と2009年度の52回を16回(30・8%)上回ったほか、企業、大学と病院、研究所の連携を推進し、昨年度の共同研究契約締結数は09年度比56・3%増加し、目標を達成したこと等から、最高評価の「S」をつけた。

 担当領域の特性を踏まえた戦略的かつ重点的な研究・開発の推進では、昨年度は09年度比15%増の295件の原著論文を発表。特に世界29カ国30万人以上の女性を対象に妊産婦死亡、ニアミスに関する調査を実施した国際共同研究成果を「ランセット」に発表した。

また、次世代高速シーケンサーを用いて、希少遺伝性難病であるヌーナン症候群の原因となる新しい病因遺伝子RIT1を世界で初めて同定。次世代高速シーケンサーを用いて網羅的遺伝子解析を行った試料も約600例に達した。

高度先駆的な医療、標準化に資する医療の提供では、小児肝移植を33件実施。単一施設の年間小児肝移植症例数としては世界最多で、生存率が100%となったほか、昨年8月には世界初となる生体肝移植ドナーの余剰肝を用いた肝細胞移植に成功した。また、胎児診断で母体血を用いた新しい出生前遺伝学的検査を遺伝カウンセリングのもとに942例で施行したこと等から、最高評価とした。

 そのほか医療政策の一環として、センターで実施すべき医療の提供では、分娩件数が2142件に上った。そのうち7割がハイリスク分娩である等、周産期医療の提供で中核的な役割を果たすと共に、小児医療の提供では救急外来患者数が3万1621人、救急車搬送受け入れ台数が3182台と、日本の小児救急でトップクラスの実績を上げたこと等から、最高の「S」評価とした。

薬事日報より

受付:平日9:00-18:00  担当:福井・大石

  • ISO認証・取得ライセンス一覧
  • 医療・化粧品物流ブログ
  • 医療・化粧品物流用語集
フリーダイヤル 0120-998-094
お気軽にお問い合わせください! 平日 9:00 - 18:00 担当:福井・大石
お問い合わせはこちら
お見積・資料請求はこちら