OTC薬と“医療用”違いを8割が理解せず

RAD‐ARが調査


 多くの一般の人たちはGE薬とOTC医薬品の違い、OTC薬の分類、医薬品とサプリメントの違いなどを理解していない。くすりの適正使用協議会(RAD‐AR)が行った「くすりに対する知識と意識に関する調査」で明らかになった。また、かなりの人たちが病院で処方された薬を、家族に渡してはいけないと知りながら譲渡した経験があった。こうした調査結果を踏まえ同協議会は、適正使用のための知識向上と“実践”のために「くすりの知識10ヵ条」を提言した。

 調査は、一般の人たちの薬に対する知識と意識の現状と、「薬の適正使用」を推進していく上での課題を明らかにするために実施したもの。6月6~8日にインターネットで一般成人900人(20~30代、40~50代、60代以上の男女各300人)が対象となった。

 医薬品の知識に関しては、GE薬とOTC薬が同じではないと知っていたのは21%と少なく、「分からない・同じ」として理解していない人が79%だった。OTC薬で第1類より第3類の方が副作用に注意して使用する必要があるとの設問に「分からない・正しい」と間違った認識をしている人は81%もあった。健康食品やサプリメントは医薬品に含まれるを「間違い」としたのは72%で、3割近い人が違うことを理解していなかった。

 適正使用の理解と実際の行動については、「自分が病院で処方された薬を家族に譲渡してはいけない」ことを「知っており、その理由も説明できる」が50%、「知ってはいたが、理由までは説明できない」が37%と、9割近い人が知っていた。しかし、そうした人でも約4割が「家族が同じような症状の時に譲渡した」ことがあった。これは、3世代とも女性が譲渡する割合が男性よりも高かった。

 「錠剤やカプセル剤などの内服薬を、お茶やコーヒー、お酒で飲んではいけない」ことを「知っており、その理由も説明できる」が39%、「知ってはいたが、理由までは説明できない」が44%と、約8割の人が知っていた。知っている人で水以外で飲んだ経験のある人は約6割もいた。

適正使用の意識まだ不足


 一方、今年6月に施行された改正薬事法では、一部の要指導医薬品を除きOTC薬のインターネット販売が解禁されたことから、インターネットを通じてOTC薬を購入する際に生じる可能性のある問題への意識も調べた。

 「使用期限が残り3カ月で切れるOTC薬が届いた」場合、28%がそのまま使うとした。購入した薬局(ネット店舗)に相談する・送り返すが38%と多く、使わないが23%だった。近くの薬局やドラッグストアに持参し相談するが8%となっている。

 「届いた医薬品の箱(輸送用の外箱ではなく、医薬品が直接入れてある箱)が壊れていた・つぶれていた」場合、そのまま使うは27%だった。購入した薬局(ネット店舗)に相談する・送り返すが41%と多く、使わないが23%だった。近くの薬局やドラッグストアに持参し相談するが7%だった。

 11月に施行される医薬品医療機器等法では、「国民の役割」として、「医薬品等を適正に使用すると共に、これらの有効性および安全性に関する知識と理解を深めるように努めなければならない」ことを求めている。この「国民の役割」について81%の人たちが全く知らないという結果となった。一般の人たちはまだ、薬の適正使用に関する知識と実践に対する意識の不足を指摘するものとなった。

「くすりの知識 10ヵ条」提言


[1]人のからだは「自然治癒力」を備えています。しかし「自然治癒力」 が十分に働かないこともあります。そのようなときに病気やけがの回 復を補助したり、原因を取り除くためにくすりを用います。

[2]くすりは長い年月をかけて創り出され、承認制度により有効性や安全 性が審査されています。

[3]くすりには、医師の処方箋が必要な医療用医薬品と処方箋がなくても 薬局などで直接買える一般用医薬品があり、その販売は法律で規制されています。

[4]くすりは、使用回数、使用時間、使用量など、決められた使用方法が それぞれ異なっており、医師・薬剤師の指示や、くすりの説明書に従っ て正しく使用しましょう。

[5]医療用医薬品は、自分の判断で止めたり量を減らしたりせず、また、 そのくすりを他の人に使ってはいけません。

[6]くすりには主作用と副作用があり、副作用には予期できるものと予期 することが困難なものがあります。

[7]くすりを使用していつもと様子が違うときや分からないことがあると きは、医師・薬剤師に相談しましょう。

[8]くすりは高温・多湿・直射日光を避け、子供の手の届かないところに 保管しましょう。

[9]「サプリメント」や「トクホ」は食品であり、くすりではありません。

[10]「お薬手帳」は大切な情報源です。1人1冊ずつ持ちましょう。

薬事日報より

受付:9:00〜18:00 (土・日・祝祭日除く) 担当:大石・吉崎

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