【ACRONET】新システム実装し競争力向上‐一層の利益上げられる会社へ

国内IT大手の伊藤忠テクノソリューションズ出身のACRONETは、「ARCS+」シリーズなどの幅広いEDCツールを揃え、統計解析の長い経験とCDISCの豊富な実績を生かし、コストを最適化して高品質で迅速な臨床試験業務を実現する。加藤浩一社長は「昨年度は将来に向けた布石を打つ1年だった。今年度は新たなシステムを実装し、一層の利益を上げられるようにする」とし、関連企業エイツーヘルスケアとの合併が控えていることを踏まえ、「シナジーを生むことを伊藤忠商事から期待されている。統合までにさらなる成長を遂げたい」と意気込む。


 加藤氏は2011年4月に伊藤忠商事からACRONETに着任した。最初の2年間は新入社員の積極採用や研修の充実といった人材育成、風通しの良いコミュニケーションなど将来に向けた基礎固めに注力し、一定のメドがついた昨年度からは事業拡大へ本格的な攻めに出た。

 「中堅でも特徴のあるCROとして選ばれるために、昨年度はチャレンジの年ということでACRONETらしい取り組みを進めた」という。

 そのひとつとして、「Speed」「Multi-national」「ALCOA Compliant」「Risk-based Approach」「Tecnhnology」の五つのキーワードにちなんだ『The“SMART”CRO』をキャッチフレーズに意識を統一。

 10月には医療従事者や製薬企業の開発担当者などを集めた初のプライベートセミナーを開催し、医療従事者が入力した診療情報をそのまま臨床試験の情報として利用する電子データソースシステムの有用性をアピールした。入力と同時に遠隔地から情報を確認できると共に、臨床試験情報とカルテ情報間の整合性のチェック作業が大幅に削減できるため、効率性とコストの両面からメリットがある。

 米国で先行して導入が進んでおり、ACRONETは日本での今後を見据えてこの仕組みを導入した。

 また、昨年12月の日本臨床薬理学会ではウェブを介した中央モニタリング手法について講演した。リモートSDVを含めたモニタリング支援ツールによってオフサイトモニタリングを可能にし、サイトの訪問数を大幅に減らすことができる。

 開発中のモニタリング支援システムは秋に完成する予定で、当面はオペレーションを確立して受託案件に限定して導入していく計画だが、その先には外部に利用を広げていくことも視野にある。

 加藤氏は「こうしたモニタリングシステムは病院側にも負担をかけるため、一気に進まないかもしれないが、いずれは主流になるのではないか」と分析する。

 EDCだけでなく、電子患者日誌や症例登録ウェブ自動応答システムをいち早く導入し、CDISCもフルサポートするなどITで多様なニーズにきめ細かく対応するのが強みだが、これに新システムを加えて競争力を高める。

 「今後は経験を積んで、しっかりと利益を出せる会社にしていく。13年度は計画通りに進捗した。14年度はさらに業績を伸ばす」と加藤氏。モニタリング受注も例年通りに推移し、大型の長期案件を抱えて安定している。リピートオーダーのモニタリングの引き合いは多く、CRAの拡充は大きな課題で、昨年度はCRAを30人近く採用した。

 さらに来春までにはエイツーヘルスケアとの統合が待っており、CRAは約370人まで拡大し、 「少し弱みだったCRAの規模がある程度解消される」と期待する。

 このほか昨年12月に東京都から「第一種医療機器製造販売業」の業許可を取得し、高度管理医療機器を扱うことができるようになった。社内には医療機器の專門部隊もあり、開発から承認取得までに対応する。海外からの輸入案件を含めて伊藤忠のネットワークを駆使して医療機器の分野でも存在感を発揮していく。

薬事日報より

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