東工大・只野准教授ら、文科省の事業発ベンチャー設立‐手術支援ロボットを事業化へ

 東京工業大学精密工学研究所の只野耕太郎准教授らは、国産手術支援ロボットシステムを事業化するため、先端医療機器の開発・製造を手がけるベンチャー企業「リバー・フィールド」を設立した。文部科学省の大学発新産業創出拠点プロジェクト(START)の成果として立ち上げたもの。今年度はまず、内視鏡操作システムの販売を開始し、その後に国産手術支援ロボットの製品化、事業化に着手する計画だ。

 東工大では、約10年前から空気による計測制御技術を使い、手術支援ロボットの開発を進めてきたが、今回の研究成果では、力センサーを用いることなく、鉗子先端での接触力を鉗子根元部の空気圧駆動装置の差圧から推定する方法を確立。手術室内の広さを考慮し、電動駆動ではなく、空気圧駆動により鉗子や内視鏡を操作するロボットアームを開発し、従来品に比べて軽量でコンパクト、かつ低価格化が可能な手術支援ロボットを開発した。

 また、手術支援ロボットの内視鏡を把持するロボットアームを利用し、術者の頭部に装着したジャイロセンサーが、前後、上下、左右の動きを検出し、頭の動きで内視鏡カメラを操作する内視鏡操作システムを合わせて開発した。

 操作システムは、術者の意図通りにカメラアングルを操作可能で、空気圧駆動によるロボットアームの柔らかさを実現したのが特徴。ヘッドマウントディスプレイによる術者への三次元画像も示せる。

 これにより、術者は両手が塞がった状態でも内視鏡カメラを動かすことができ、カメラ助手がいなくても術者が自ら手術することが可能となる。内視鏡操作システムは、2012年11月に一般医療機器として承認されており、現在、改良製品の開発に向けた臨床試験を実施中。

 今後、設立したリバーフィールド初の製品である内視鏡操作システムについて、14年度中に販売を開始した上で、手術支援ロボットの製品化を進めていきたい考え。さらに、空気圧による超精密制御技術と東工大の知財を活用し、様々な医療機器開発を手がけていく予定だ。

薬事日報より

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