麻疹が09年上回る報告数‐海外ウイルス広がりが懸念

 国立感染症研究所が発表している麻疹の報告数を見ると、流行した2009年を上回る多さで推移している。今年に入ってから第16週(4月20日まで)の累積報告数は300例で、昨年同期の3倍、昨年1年間の232例を超えている。近年の特徴は、20歳代と30歳代の感染者が多いのに加え、アジアを中心とした地域での輸入例が目立ってきていること。ワクチンの定期接種が行われているが、海外旅行や接種経験のない成人での任意接種が望まれる。

 今年に入り、麻疹報告数は毎週二桁が続いている。報告数は東京都が59例と圧倒的に多いが、静岡県28例、千葉県24例、埼玉県と愛知県が23例ずつ、神奈川県と京都府が22例ずつ、大阪府21例、和歌山県17例など、大都市圏を中心に流行している。

 年齢別で見ると、20歳代が21%と多く、次いで1~4歳の18%、30歳代の17%となり、20歳以上の成人で多くなっている。ワクチン接種状況を見ると、接種なしが151例と半数を占めているが、0~17歳では接種なしが多いものの、20歳以降は不明が多くなっており、また接種していても1回が多い。感染地域としては、国内が226例、国外が69例となっている。

 昨年第48週から今年第8週(13年11月25日~14年2月23日)の状況を見ると、報告数は139例あり、国外感染がその3分の1にあたる47例となっている。感染国としては、フィリピンが38例と最も多く、インド、スリランカが2例ずつ、インドネシアと、オーストラリア、グアム、米国、ベトナム/マレーシアが各1例だった。また、いったん輸入例として入ってきた麻疹ウイルスが、地域によっては国内流行しつつあることも示唆されている。

 国立感染症研究所などでは、「1例出たらすぐ対応」を原則とし、疫学調査の充実や、定期接種(1歳、小学校就学前1年間)を徹底することが必要としている。また、医療従事者や教育・福祉関係者に対しては、2回の麻疹風疹混合ワクチン接種を受けていないものは、任意接種であってもワクチン接種を推奨している。さらに、海外への渡航者は、自らのワクチン接種歴を確認した上で、必要なワクチン接種を行い、麻疹ウイルスをわが国に持ち込まないようにすることが大切としている。

 今後は、医療機関での発熱・発疹者に対する聞き取りの工夫として、麻疹が発生している国への渡航歴や麻疹様患者との接触歴、予防接種歴などの確認を慎重に行うことに加え、国内で麻疹患者の報告がある地域は特に、医療機関での院内感染対策徹底の重要性を挙げている。

薬事日報より

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