【国際空輸】iPS細胞の受入れ開始‐オンリーワン輸送で事業拡大

陸輸送と航空便を駆使した物流を担う航空貨物フォワーダーの国際空輸は、対象製品に合わせた梱包仕様、厳格な温度管理や振動対策、SOP遵守をはじめとするドライバー教育の徹底、国土交通省認定の特定フォワーダーであることなど様々な強みを持つ。医療分野では製薬企業、医療機関、研究機関・大学から高い評価を得て、順調に業績を伸ばしている。さらにiPS細胞の受け入れにも乗り出し、活動領域を拡大している。

現在扱っている医療関連製品は医薬品やワクチン類を筆頭に治験薬、試薬、iPS細胞、免疫細胞・樹状細胞、臨床検体、治験検体、生体試料、培養細胞、病原体などの感染性物質、医療機器など幅広い。

  製品特性に合わせた“オンリーワン輸送”を提案し、依頼主のニーズを満たすのが特徴で、危険物を含む物質など他社には難しい輸送にも対応するなど、着実に経験を積んでいる。

  メディカルサポート事業室の松永圭悟室長は「ユーザーが抱えている課題は千差万別なので、温度帯、容器・資材、リードタイムなどを提案しながら書面で契約内容を詰めていく。SOPも承認をとって納得していただいた上で、確実にそれを遂行する」と説明する。

  東京・平和島の流通センター内にはメディカルサポート事業室の専用ブースがある。これまで温度逸脱等の事故はないが、何かあれば全国のメディカル担当者といつでも連絡がとれる体制を整えている。

  温度管理については、プラス1~30度帯、2~8度帯、15~25度帯、マイナス60~80度帯、マイナス195~200度帯に対応している。極定温が必要な際には、液体窒素を内壁に染み込ませて温度管理するドライシッパーと呼ばれる特殊な容器を用いている。

  また、医薬品業界ではGDP(適正流通規範)の重要性が増し、2~8度帯で確実に管理する需要が強まっている。「弊社は北から南まで日本全土に2~8度で輸送できる」と松永氏。航空便の場合、バッテリー機器を使えないため、蓄冷剤や保温剤でコンテナ内の温度を一定に保つ仕組みを実現している。

  最近では当日配送も可能にした。「地域によっては正午過ぎに集荷してその日の夕方に届けることができる。輸送時間が短縮されれば、それだけ温度管理の確実性を高めることができる」と胸を張る。全国ネットワークを持つため、首都圏を経由せずに、地方と地方を直接結ぶことができるのだ。

  さらに、全国の担当者を集めた研修会を定期的に実施して輸送品質を徹底的に確保しているのもユーザーの信頼獲得につながる。

  引き合いが増えるにつれて、ドライバーの人材品質も求められるが、メディカル事業の人員を繁忙地に派遣したり、責任者が部下に対してOJTを含めた教育を施して受け入れ準備に万全を期している。

  振動軽減のノウハウも豊富だ。製品ごとに許容できる重力を踏まえて個別包装の仕様や、免震コンテナへの搭載といった対応を選んでいる。

  新たに始まったiPS細胞の輸送には、こうした温度管理、振動対策の経験が生かされている。また、検体輸送でも生かされてきたことだが、特定フォワーダーの認定を取得しているため、通常であれば搭載前に義務づけられているX線検査や開披検査などを回避して細胞を保護できる。

  コスト面では、二次容器や輸送容器の実費負担が発生することはあるものの、低予算で受注している。

  松永氏は「とにかく医療に役立ちたいという思いで取り組んできた。安心して任せてもらえるフォワーダーを目指している。おかげ様でご評価をいただいているが、これまで以上に間違いのない仕事をしていきたい」と語る。

薬事日報より

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