鈴与の医療機器物流ブログ
~医療機器物流・製造に関する最新情報をお届け致します~日本の医療機器市場ー輸出入状況についてー
2021年08月27日(金)
こんにちは、鈴与の医療機器トータルアウトソージングサービスの吉崎です。
前回のブログでは、日本の医療機器市場:日本における医療機器の生産状況についてまとめました。
今回は、日本の医療機器輸出入状況について、厚生労働省の薬事工業生産動態統計調査をもとにご紹介します。
※薬事工業生産動態統計調査は、統計法に基づく基幹統計調査(基幹統計である薬事工業生産動態統計を作成するための調査)として、
医薬品、医薬部外品、医療機器及び再生医療等製品(以下「医薬品等」という。)に関する生産の実態等を明らかにすることを目的としています。
調査の概要については以下サイトよりご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/105-1e.html
【輸出】
令和元年(2019年)の輸出金額は、1兆91億円となっており、グラフを見ると過去5年の輸出金額は増加傾向です。
前年の6,676億円と比較すると令和元年の輸出金額は51.1%の増加率です。
内訳を類別名称別で見ると、医療用鏡(内視鏡など)が1,767億円(全体の17.5%)で1番多くを占めており、
次に内臓機能代用器(ペースメーカーや人工心肺装置など)が1,360億円(13.5%)、
血液検査用器具(血液凝固分析装置やヘモグロビン分析装置など)が1,358億円(13.5%)という順番でした。
上位3品目で全体の約45%を占めていると言えます。
【輸入】
令和元年(2019年)の輸入金額は、2兆7,230億円となっており、輸出と同じく増加傾向にあります。
前年の1兆6,204億円と比較し、こちらも1兆1,026億円(68.0%)の増加となっています。
類別名称の上位3品目は以下の通りです。
・医療用嘴管及び体液誘導管(カテーテル、カニューレ、チューブなど):4,114億円(全体の15.1%)
・整形用品:3,790億円(13.9%)
・内臓機能代用品:3,773億円(13.9%)
※薬事工業生産動態統計調査の輸出入に関する数値は、国内の生産等の実態を明らかにすることを目的としており、貿易実態を把握するための数値としては適しておりません。
数値・金額の定義については以下リンクをご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/topics/yakuji/2019/nenpo/dl/insathu_e.pdf
この調査の数値から分かるように、令和元年までの輸出入金額は増加傾向にあり、輸出金額よりも輸入金額の方が2倍以上多くなっています。
また、令和元年の生産金額2兆5,678億円を考慮すると、日本では国内で生産した医療機器より輸入医療機器の方が多くを占めていることも分かります。
当社で取り扱っている医療機器の多くも輸入医療機器です。
輸入医療機器は市場へ流通する前に、必ず医療機器製造業登録を持った場所にて製造所出荷判定、さらには市場出荷判定をする必要があります。
当社の医療機器製造業登録を保有した倉庫では、輸入医療機器の受入検査や検品、法定表示ラベルの貼付といった作業を行い、製造所出荷判定を行っております。
こうした製造業作業の委託先を探している方は、ぜひ一度鈴与へお問い合わせください。
輸入手配から製造作業、保管、お客様までの出荷・納品までトータルでサポートさせていただきます。
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鈴与株式会社 メディカルロジスティクス事業部 吉崎
愛知県出身。入社後、海貨事業・国際物流の分野において、輸送機器メーカー様の製品を世界各地へ輸出する、輸出手配のサポートや通関業務に携わる。その後、異分野である当部署へ異動し、医療機器物流の営業担当として活動。
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