新製品育成と事業領域拡大へ‐スキンケアは早期100億円目指す

小林製薬の小林章浩社長は6日、メディア各紙への2014年3月期中間連結決算説明会の中で、今後の成長に向けた注力課題として、[1]新製品の育成・定着[2]事業領域の拡大――を挙げ、「この二つに取り組み、さらなる市場創造を目指したい」とした。次の成長の柱と期待するのが、同社のマーケティング力が発揮できる医薬品(漢方)とスキンケアで、このうちスキンケア事業については、今年9月に株式譲渡契約を締結したジュジュ化粧品のブランド力と、自社の開発力との相乗効果等により、「早期に100億円を達成したい」との考えを示した。


上期の業績(連結)は、売上高が582億4700万円で、前年同期比では横ばい(500万円減)となった。前期の小林メディカル株式売却の影響を受けたもので、これを除く実質ベースでは13・3%増(2・3%増)になるという。

 売上の約9割を占める家庭用品製造販売事業の売上高は532億5100万円で、1・7%の増。主なカテゴリー別内訳は、医薬品112億4700万円(3・1%減)、口腔衛生品81億3500万円(1・7%増)、衛生雑貨品86億0200万円(0・6%増)、芳香・消臭剤163億2000万円(3・8%増)など。

 医薬品では、主力の眼科用薬「アイボン」が6・2%減の19億円、肥満症改善漢方薬「ナイシトール」が29・6%減の16億円と、それぞれ減収となったのが響いた。いずれも昨秋発売の新製品(アイボンメディカル、ナイシトールG)の大量出荷の反動によるもので、「その後の消化は堅調に推移している」(小林社長)

 このほか有力ブランドでは、「ブレスケア」が26億円(2・6%減)、「生葉」が19億円(7・1%増)、「熱さまシート」は海外が大きく伸長し25億円(18・7%増)、「サラサーティ」が21億円(0・8%増)、「消臭元」が74億円(10・0%増)、「ブルーレット」が71億円(6・2%増)など。

 通期連結業績は当初予想の通り、売上高1270億円、営業利益177億円、経常利益194億円、当期純利益126億円と増収増益を目指す。通期数字の達成に向け、下期の売上高は前年同期比で54億7300万円増と高い目標を掲げたが、小林社長は「新製品などの販売強化に加え、米国・中国・東南アジアなどの海外事業に注力する。下期売上の半分ぐらいは海外事業で上げたい」とする。中でも米国・中国におけるカイロ、冷却シートの展開エリア拡大や認知向上のための販売促進を強化していく考え。

 同社では、開発基準を高めたことで以前に比べ新製品数がやや減少傾向にある。そのため、売上高に占める新製品寄与率も10%を割っており、早期に寄与率10%復活を目指している。今期は春27品目、秋12品目の新製品を投入し、寄与率は9%前後の予想。

新製品の継続的な育成・定着に注力

 小林社長は「開発体制の強化で、高水準の新製品を多数出せるようになった。次なる課題は、開発した製品を市場に定着させることだ。消費者意識・ニーズの変化、店頭棚の改廃スピードの加速など、環境変化が加速しており、良い製品も育てなければ売れない時代と認識している」とし、トライアルだけでなくリピートも追求した、継続的な新製品(ブランド)育成・定着を徹底させていく方針。

 家庭用品製造販売事業で、売上構成比20・4%を占める医薬品では、ナイシトールシリーズに代表される漢方製品、同12・4%を占める衛生雑貨品では、ケシミンクリームなどのスキンケアを成長事業と捉えている。

 スキンケア事業の強化に向けては、今年3月に六陽製薬、9月にジュジュ化粧品の2社と株式譲渡契約を締結した。今後は小林製薬の開発力・マーケティング力と、ジュジュ化粧品の技術力・ブランド力を融合させ、独自の製品領域の構築を目指していく考え。まずは来年春にジュジュブランドの新製品を発売する予定。

 ケシミンを中心とした小林のスキンケア事業の25億円、ジュジュ化粧品の20億円、六陽製薬の8億円に、相乗効果のシナジーによる新製品での50億円を加えた形で「何とか早期にスキンケアで100億円規模を達成したい」(小林社長)としている。

薬事日報より

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