ケンコーコム新サービス、内容確認へ‐個人情報取扱いなどで疑義

 東京都薬剤師会は、ケンコーコムに対して、同社の新サービス「ヨヤクスリ」の事業内容に関する疑義を送付し回答を求めた。 同社は今月5日付で薬局へ「お薬予約ができる薬局検索『ヨヤクスリ』サービス開始のご案内」をFAX送信し、サービスを開始したが、 薬局窓口での混乱や患者への迷惑が生じる懸念が生じたとして、ヨヤクスリサイトに掲載された薬局やプライバシーポリシーの取り 扱い等に関して、同社に内容確認をしたもの。

 都薬では「東京、神奈川からスタートするということなので、早急に反応した」としている。

 通知では、「ヨヤクスリ」サイトに薬局を掲載する際に、▽薬局の意志を確認したか▽サービス開始の文書の発信をもって、 薬局に周知したとの認識か否か――と質すと共に、同システムに掲載する薬局名簿については、システムを理解し、参加を希望 する薬局に限定するよう改善を求めている。

 また、個人情報の取り扱いをめぐっては、個人情報の利用目的の中に、[1]新サービスやキャンペーン等にかかわる情報の提供 [2]マーケティングおよびサービス促進のための統計データ作成――の項目があり、「処方箋内容もその目的で使用するとの理解 でよいか」と質している。さらに、個人情報の取り扱いについての同意取得の手順に関しても、問題点を指摘している。

 13日の会見で山本信夫会長は、「(同サービスは)メールというよりは、FAXの電子媒体の範囲だとは思うが、本来対面で行う ことが正しい。いずれにしても少々乱暴だなと感じている。これらの医療情報が第三者のところに残り、蓄えられてしまうと ビッグデータになる可能性もある。手段としてはあり得るが、医療情報の取り扱いの面で問題があるのではないか」と指摘した。

 一方、同サービスの利用者にはポイントが発生すると見られているが、「ケンコーコムが調剤はしないのだが、そもそもポイントで 誘導するのは、どのような形であってもいかがなものか。いくらかでも還元されることになり、カード社会であるだけに、どういう 方法に進むべきかは議論し、皆で決めたルールを守っていく必要がある」とも述べた。

 なお、次期診療報酬改定結果については、「基本的には在宅中心に誘導しようという流れ、GE薬の促進という色が出ている。 地域医療への貢献をなるべく評価するという中央社会保険医療協議会等の大きな方針が表れていると思う」とした上で、具体的な 調剤報酬改定に関しては「(医療経済実態調査などの数字から)推計すると、かなり苦しい。実態はそうではないが、調剤は
儲かっているという固定観念の中での改定だったのではないかと思う」と述べた。

 その上で、「(これまでもそうだが)仕事をした人に報酬が支払われる、それがさらに強調されたのかなと思う。ただ、後発 医薬品調剤体制加算については、努力目標でもあるので、手が届く範囲であるかを考える必要もあったのではないか。55%以上 ということなので、不良在庫になる可能性もある」と新たな2段階のハードルが高いとの見方を示した。今後に向けては「いずれ なくなる可能性がある点数かもしれないが、薬剤師だけの責任というのは苦しい」とも述べた。

薬事日報より

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